若年層を中心とした人材不足やDX・デジタル化の拡大によって、BPO業界は成長し続けています。市場規模は順調に広がっており、BPO市場に新たに参入する企業も少なくありません。
この記事では、BPO業界の市場規模と、領域ごとの最新トピックスをレポートします。BPO事業の今後の需要について知りたい方、将来性がある企業で働きたい方は、ぜひ参考にしてください。
BPO業界の市場規模
BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)とは、企業の業務プロセスを一括で外部に委託する仕組みのことです。昨今は、社内のシステム関連部門やバックオフィスなどの業務効率化・適正化のため、BPO業界のニーズが拡大しています。
2022年度のBPO業界の市場規模は、売上高ベースで前年度比3.0%増の約4.7兆円です。国内の高齢化・労働人口減少が深刻化する中、BPO業界は継続的に拡大すると予想されており、2027年度には業界全体で約5.3兆円を超えると見込まれています(*)。
*(出典:株式会社矢野経済研究所|BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場に関する調査を実施(2023年))
BPO業界の最新トピックス
ここからは、BPO業界の各領域における最新トピックスを紹介します。
IT・デジタル技術による業務改革
近年、AIやクラウドをはじめとする最新テクノロジーを導入し、業務プロセスの改革に主軸を置いたBPOサービスが多数登場しています。BPO企業にRPA・AI・クラウドの専門エンジニアが在籍し、企業の課題に応じた柔軟なソリューションの提案ができるのが特徴です。
企業にとってDX化は重要な施策ですが、DX推進に割くための労力と時間を確保できないという例が少なくありません。そこで注目されているのが、IT・デジタル技術を取り入れたBPOサービスです。BPOの活用によって、企業はDXに向けた最適なビジネスプロセスを短時間で作り上げることができます。
BPO企業は、単なる業務効率化・コスト削減にとどまらず、自動化・デジタル化のコンサルティング的な役割を担っています。今後、DXの戦略的パートナーとして、BPO企業を活用する企業はますます増えていくでしょう。
人事・経理におけるBPO導入の増加
近年は、リーダー候補や専門人材の強化に対応するため、中堅・中小企業における経理・人事系のBPOサービスの導入が増加傾向にあります。
経理業務の中でも特に需要が高いのが、給与計算や社会保険手続きのBPOです。経理の知識がある人材は自社採用が難しいため、正確かつ迅速な対応ができる部署を作るより、専門性の高いBPOに委託したいと考える企業が増えています。
定型業務をBPOに依頼することで、経営層やリーダー育成や従業員のエンゲージメント向上といった重要な施策に注力できるというメリットもあります。今後も社内の優秀な人材を有効に活用するために、人事・経理のBPOはニーズが高まっていく見通しです。
事業部のバックオフィス
事業やサービスのスムーズな運営を支えるバックオフィスは定型業務が多いため、BPOによる最適化・自動化を促進しやすい領域です。生成AI関連サービスや業務系の各種ツール、クラウドサービスなどを活用できる余地が大きく、BPOを導入して最適化を図ろうとする企業が増えてきています。
自治体や保険会社では、申請書類の受付・申込から契約、問い合わせ、最終手続きまで、すべての工程をBPOに委託するところもあります。ヘルプデスクやコールセンターなど一定の人数が必要な業務も、BPOサービスを活用すれば、人件費を抑えつつ安定したサービスを提供することが可能です。
BPOを活用することで、多言語・24時間対応のバックオフィス体制を整備することも可能です。Web関連のサービスや海外展開を推進する企業のなかには、事業拡大のスピードを加速させるためにBPOを活用している部署もあるようです。
まとめ|トランスコスモスのBPO事業の特徴
トランスコスモスは、国内最大級のBPO事業です。最新テクノロジーと質の高い人材の融合によって、高付加価値のBPOサービスを提供しています。
通信、金融、自治体、製造、建築などさまざまな業界・領域のバックオフィスから情報システム部門まで、さまざまな単位のBPOに対応しています。課題抽出からシステムの開発、運用までをトータルサポートし、多言語BPOにも対応してお客様企業の海外進出も支援するなど、幅広い対応力が強みです。
トランスコスモスのBPOサービスでは、IT、バックオフィス、建築・土木、製造業など業界ごとの専門知識や最先端のテクノロジーについて、知見と経験を蓄積することができます。今後も成長を告げるといわれるBPO業界で、社会に貢献する仕事に挑戦してみたい方は、トランスコスモスの採用サイトと求人情報をご覧ください。