DX推進やデジタル化を図る企業の増加や、生成AIなど技術の広がりによって、バックオフィス業務をアウトソースする企業が増えています。優秀な社員をメインの事業に集中させつつ、売上に直結しない後方支援の部署の業務効率化を図るために、生産性の高いBPOサービスの活用は非常に有効です。
今回は、バックオフィス業務のBPOが近年注目されている理由を3つ紹介します。将来性がある業界の企業に転職したい方、ニーズが高まっているBPOのサービスと仕事に興味がある方は、ぜひご一読ください。
バックオフィス業務のBPOとは?
バックオフィス業務のBPOとは、人事・労務・経理・総務といった企業の事務・管理業務を、一括して外部の専門業者に委託することです。
BPOサービスが対応するバックオフィス業務は多様で、例として以下が挙げられます。
営業事務:市場調査、請求書・契約書等の書類作成、顧客データ管理などの営業にまつわる事務業務 経理:請求書作成、給与計算、予算管理など 人事:採用面接、採用活動など 労務:社会保険手続き、年末調整、入退社手続きなど 総務・庶務:備品管理、書類管理、受付業務など 法務:法的リスクの検討やコンプライアンスの体制整備、契約書作成など |
従来のバックオフィスのBPOサービスでは、労働力の確保や人件費削減を目的として、膨大かつ複雑な定型業務をアウトソーシングするのが主流でした。しかし昨今は、デジタル化による全社的な業務効率化推進や、サービスフローの改革などのニーズが拡大しており、DX推進の一環としてBPOサービスを利用する企業も増えています。
ITヘルプデスクや情報システム運用のBPOと合わせて活用する企業も多く、網羅性が高いBPOサービスが顧客層を広げています。
バックオフィス業務のBPOサービスが注目されている理由
2022年度のBPO市場は約4.7兆円。前年度比3.0%増(*)となっており、今後も順調な成長が見込める業界です。ここからは、あらためてバックオフィス業務のBPOが注目されている理由を紹介します。
*(出典:株式会社矢野経済研究所|BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場に関する調査を実施(2023年))
DXや組織横断の業務改革など広範囲のプロジェクトを推進できる
DXやデジタル化は、今や企業が率先して取り組むべき重要課題となっています。しかし、クラウドサービスや生成AIなど新しいテクノロジーが進化していくなかで、デジタル人材を自前で採用・育成するのは難易度が高くなっています。そこで、企業のニーズに応じたプロジェクトとチームを構築できるBPOに注目が集まっているのです。
BPOサービスを展開する企業は、単なる業務代行ではなく、事務作業全体の自動化・効率化や各種ツールのデジタル化を行い、バックオフィスの業務改革を促進します。業務管理のスペシャリストや基幹システム構築・運用の経験豊富な技術者など、専門的な人材とノウハウがあるため、必要なシステムや業務フローを効率的かつスピーディーに導入することが可能です。
また、BPOサービスを導入するにあたって、業務の可視化が進むことで、標準化・効率化の土台づくりができるというメリットもあります。BPOサービスの活用が、属人化した仕事やアナログな業務管理を変えていくきっかけとなった事例も数多く存在します。
専門人材によって柔軟かつ迅速に対応できる
BPO企業はIT・デジタル関連の技術だけでなく、業界特有のビジネスモデルやサービスフロー、制度、慣習も把握しており、法改正やコンプライアンスにも的確に対応できます。最近では電子帳簿保存法やインボイスなどがありましたが、組織横断で対応するよりBPOサービスに一括で委託することによって、よりスムーズに移行できたという事例もあります。
例えばトランスコスモスのコーポレートバックオフィスサービスは、経理・人事・調達/購買など部門単位の業務効率化や最適化も手掛けており、全社のDXと連動して生産性向上を図るプロジェクトの経験も豊富です。これらに対応できるのは、財務・経理・人事・労務のスペシャリストに加えて、システムやインフラに精通したプロジェクトマネージャーやエンジニアがいるからです。
業務改革・事業拡大のパートナーとして相談できる
単なる業務代行ではなく、事業の改革やDX推進、競争優位性の確立を実現するためのパートナーとしてBPOサービスを利用する企業も増えています。
BPO企業はバックオフィスの課題を解決するためのノウハウがあり、社内では気づきにくい業務の課題を客観的な視点で洗い出すことができます。「何が課題かわからない」「改善の優先順位を付けられない」「業務フローを変えることに不安がある」などの悩みに対して、BPO企業は最適なプランとソリューションを提案することが可能です。
事業拡大にあたって、バックオフィス業務の効率化・生産性向上は不可欠です。業務改革を現実的に進めていくために、BPOの需要が高まっているともいえるでしょう。
まとめ|BPOサービスは企業の改革を支援する戦略的パートナー
バックオフィス業務のBPOは、経理、総務、人事、営業など幅広い仕事内容に対応しています。単なる業務代行ではなく、ITやデジタル化によるDX化を推進するための有効な手段として、多くの企業がBPOを導入しています。
トランスコスモスのBPOサービスは、さまざまな業界の特性に応じて、バックオフィスの最適化や業務改革を進めています。一般的なコンサルティングサービスとの大きな違いは、頭も口も手も動かして、お客様企業の改善にリアルにコミットできることです。
経理や人事などバックオフィスの部署で働いた経験があれば、これまで蓄積してきた知識やノウハウを活かしつつ、組織の改善に主体的に関われます。お客様のニーズを汲み取り、最適解を提供する仕事を通じて、交渉力や提案力、プロジェクトマネジメントスキル、リーダーシップなどを身に付けることができるでしょう。
リーダーやマネジャーは、「さまざまな企業の課題解決に関われるのが魅力」「専門的な知識や経験を幅広く活かせる仕事」「目標を明確にして成長できる環境」と声を揃えています。
「自分の強みを活かして、さまざまな企業の悩みを解決したい」「業界の発展に貢献したい」という思いのある人は、トランスコスモスのBPOサービスの採用サイトでサービスや仕事内容についてご確認ください。