営業・販売職から企画・事務職へ転職を成功させている人は多く、これまでの経験やスキルを強みに、即戦力として評価されるケースも少なくありません。「ノルマよりも継続的な改善業務に携わりたい」「内勤で腰を据えて働きたい」と考える人は、企画・事務職へのキャリアチェンジを検討してみませんか。
この記事では、営業・販売職から企画・事務職への転職で特に評価されるスキルと、未経験からめざしやすい職種を紹介します。
「営業・販売職から企画・事務職」転職で活かせるスキルとは?
企画・事務職への転職では、「営業・販売職で培ったスキル・経験をどのように活かせるか」を明確にアピールすることがポイントとなります。これまでの業務やスキルを棚卸しして、自分の強みを見つけましょう。
コミュニケーション力・接客力
営業・販売職の大きな強みは、相手の意図を汲み取り、状況に応じた言葉選びができるコミュニケーション力です。企画・事務職は、部署間の調整、問い合わせ対応、取引先とのメール・電話対応など、人と関わる機会が多岐にわたるため、対人スキルが高い人は歓迎されます。
- 部署間調整・情報共有
- 正確で丁寧な問い合わせ対応
- パートナー企業とのやり取り
- トラブル時の情報整理と連携
営業や接客で培った、状況に応じた柔軟な対応力や丁寧な言葉選びは、社内外との円滑な連携において特に高く評価されます。
課題発見力・改善力(PDCAの経験)
営業・販売職が、日常業務で培った「なぜ契約(購入)に至らなかったか」「どうすれば効率化できるか」を追求し、行動を改善してきた経験は、企画・事務職が求める生産性向上や業務改善に直結する重要なスキルです。
企画職は「新しいアイデア発信」という華やかなイメージがありますが、実際は市場調査、戦略立案、データ分析といった地道なプロセスが不可欠です。事務職においても、単なるルーティンワークの遂行にとどまらず、業務改善提案ができる能動的な人材が強く求められています。
- 数字管理の効率化
- 応対品質の向上
- 業務フローの見直し
- データ入力ミスを減らす仕組みづくり
上記の具体例とともに、課題発見と周囲を巻き込む提案力があることをアピールしましょう。
たとえば営業では、売上目標に向けた行動計画の策定、提案内容の改善、商談後の振り返りといった一連の流れは、まさにPDCAサイクルの実践です。販売職では、 売場改善、在庫管理の見直し、クレーム原因の分析と再発防止など、試行錯誤を通じて問題解決に取り組んだ経験が活かせます。
パソコンスキル
多くの営業・販売職で日常的に行っている以下の業務は、企画・事務職で求められるベーススキルと共通しています。
- 文書・資料作成: 見積書、提案書、会議資料の作成(Word、PowerPoint)
- データ管理: 顧客リスト管理、シフト作成、在庫管理(Excel)
営業・販売職でもよくある上記の業務は、企画・事務職で求められるスキルとほぼ同じです。
Excelについては、基本的な関数(SUM、AVERAGE、VLOOKUP、IFなど)やデータ集計ができれば、事務職として十分なレベルです。
営業・販売職からめざしやすい企画・事務の仕事
ここでは、企画・事務職未経験でも比較的入りやすく、実際に営業・販売経験者が活躍している職種を紹介します。
営業事務
営業経験者からの人気が高い職種が、営業事務です。営業職の業務内容を深く理解しているため、未経験でもすぐに業務の流れを把握し、即戦力として活躍が期待されます。
- 主な仕事内容
見積書・契約書作成、受発注管理、顧客情報整理、日程調整など、営業活動をスムーズに進めるための事務サポート。
販売職でも、数字管理や資料作成、電話応対の経験などは営業事務の業務と通じます。チームで働きたい人、数字で企業に貢献したい人におすすめです。
カスタマーサポート・ヘルプデスク
カスタマーサポートも、営業・販売職の顧客対応経験が活かせる職種です。受電(電話を受ける)中心のセンターもあれば、顧客フォローのために発信を行うセンターもあります。
ITに興味があり、技術的なサポートや問題解決に携わりたい人には、ヘルプデスクの仕事もおすすめです。IT課題の分析・解決に取り組むことで、将来的にはITコンサルタントやプロジェクトマネージャーといったキャリアもめざせます。
- 主な仕事内容
カスタマーサポート:顧客からの問い合わせ対応(電話、メールなど)、商品説明、データ入力、手続きサポートなど。
ヘルプデスク:技術的な問い合わせ対応、技術的なサポート、障害対応など。
接客や営業で培った接客力で、相手の気持ちを汲み取った丁寧な応対ができます。困っている人をサポートしたい人、電話応対が得意な人におすすめです。
| ▼以下の記事も合わせてご覧くださいカスタマーサポートより幅広い! 企業の課題を解決するヘルプデスクの仕事 |
一般事務・総務
一般事務や総務も、人気の高い転職先です。企業の規模や業界により、業務範囲が異なります。
- 主な仕事内容
データ入力、書類作成、電話対応、備品管理など幅広い業務。特に総務は「社内の困りごと相談窓口」としての役割もあります。
臨機応変な対応力、数字管理の得意さ、コミュニケーション力をアピールするとよいでしょう。また、前職と同じ業界を選ぶと、業界知識が活かせるため採用されやすくなります。
BPO業務
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、企業が自社業務の一部を外部の専門チームに委託する形態です。複数の企業の業務に携わるため、幅広い業界知識や多様なオペレーションを短期間で経験できます。営業・販売・物流などの経験は、そのまま業務知識として活かせるのも魅力です。
- 主な仕事内容
企業から委託された業務(バックオフィス、EC運用、データ管理など)を専門チームとして遂行します。受付申請業務、ヘルプデスク、システム運用など、配属先により業務が異なります。
BPO企業では、単なる事務業務にとどまらず、「お客様企業の業務改革」を目的としているため、キャリアルートの選択肢が豊富にある点も特徴です。一般事務(オペレーター)から、チームリーダー、マネージャーなど、希望に応じたキャリアを描けます。
まとめ|デジタル時代に強い企画・事務職をめざすなら
営業・販売職から企画・事務職へ転職を希望するなら、接客力やプレゼンテーション力、コミュニケーション力をアピールし、経験を活かせる職場を探しましょう。
今後はデジタル技術やAIが急速に拡大し、企画・事務職でもITスキル・デジタルスキルが問われる時代です。デジタル時代に強い企画・事務職をめざすなら、トランスコスモスのBPOサービスで働いてみませんか。
トランスコスモスBPOでは、最新技術を取り入れながら、多様な業界・規模のお客様企業に向けて、業務改善や競争力向上を支援しています。セールスロジスティクストランスフォーメーション本部は、企業間取引のバックオフィス業務のBPOサービスを提供する部署で、販売や営業活動で培った業界知識を活かせます。
コーポレートバックオフィストランスフォーメーション本部は、専門性の高いコーポレートのバックオフィス業務のBPOを手がけており、経理・人事・調達/購買といった専門知識を深められます。トランスコスモスのBPOサービスの採用・求人情報については、採用サイトをご覧ください。
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