機械設計エンジニアの職務経歴書のまとめ方ガイド

今、ものづくりの現場では、EVやSDV、産業機械の自動化(ロボティクス)、IoT機器の普及などを背景に、機械設計エンジニアの需要が高まっています。

しかし、売り手市場だからといって、どのような応募書類でも通過できるわけではありません。企業が求めているのは、「即戦力としてプロジェクトを推進できる人材」や「専門スキルを持ちつつ、周囲と円滑に連携できる人材」です。

この記事では、機械設計エンジニア向けに、職務経歴書の書き方のノウハウを紹介します。採用担当者の目に留まる職務経歴書を作成するための参考にしてください。

 職務経歴書の基本・見られるポイント

履歴書と職務経歴書は、それぞれ役割が異なります。簡単にいうと、履歴書は「基本スペック」、職務経歴書は自分を売り込むための「プレゼン資料」です。

履歴書職務経歴書
役割プロフィールを公的に証明する技術力と課題解決力をアピールする
記載内容学歴、職歴の期間、保有資格など具体的な業務、使用ツール、実績、強み
形式市販やWebの定型フォーマット自由形式(A4・2枚程度が理想)

採用担当者は、「自社で活躍できるか」を見極めるために、職務経歴書を重視します。特に、BPO企業や大手メーカーの中途採用では、「何ができるか(保有スキル)」と「どのように仕事を進めてきたか(プロジェクトへの関わり方)」の2点が評価軸となります。

 機械設計エンジニアの職務経歴書のポイント

読みやすく、評価されやすい職務経歴書にするためには、以下の4部構成を意識しましょう。

  1. 職務要約(サマリー)
  2. 職務経歴詳細(プロジェクト実績)
  3. 活かせる経験・知識(テクニカルスキル)
  4. 自己PR(ヒューマンスキル)

ここからは、それぞれのセクションについて、具体的な書き方を解説します。

【職務要約】5秒で「何者か」を伝える

多忙な採用担当者は、職務要約を見て職務経歴書をすべて読むか判断します。冒頭の200〜300文字で、「自分はどの分野のプロフェッショナルか」を端的にまとめ、採用担当者の興味を惹き付けましょう。

【足りない例】

大学卒業後、株式会社〇〇に入社し、自動車部品の設計を行いました。その後、家電メーカーで筐体設計を担当しました。

【良い例】

自動車部品メーカーおよび家電メーカーにて、約8年間にわたり機械設計業務に従事。主に樹脂・板金部品の設計を担当し、CATIA V5を用いた3DモデリングからCAE解析、金型メーカーとの折衝までを一貫して経験しました。前職ではVA/VE提案を通じて年間約15%のコストダウンを実現し、品質向上とコスト削減の両立に貢献しました。

専門性と実績が一目で伝わるよう、「経験年数」「主な製品・素材」「使用ツール」「成果(数字)」を盛り込みます。

【職務経歴詳細】合否を分けるメインパート

採用担当者が最も重視するセクションです。機械設計エンジニアの場合は、時系列ではなくプロジェクト単位でまとめると読みやすくなります。

【書き方の例】

■期間: 20xx年x月 ~ 20xx年x月(x年xヶ月) ■プロジェクト名: 車載用インバータの筐体設計および放熱設計 ■担当製品: EV向けインバータユニット■役割: チームリーダー(メンバー5名)
【詳細・実績】顧客要求仕様をもとに、水冷構造を持つアルミダイカスト筐体の設計業務に携わりました。従来モデルよりも小型化(体積約20%削減)と発熱量増加への対応が求められていたため、上位設計者の指示のもと、流体解析を用いた冷却水路の検討や形状修正を担当しました。
また、サプライヤーと相談しながら、鋳造性を考慮した肉厚の見直しや図面修正を行い、加工しやすい設計となるよう調整しました。その結果、放熱性能を維持しつつ、製品重量の軽量化に貢献し、量産対応まで経験できました。

実績では、QCD(Quality/Cost/Delivery)の観点で成果を整理すると、評価につながりやすくなります。他部署や協力会社との連携を盛り込むことで、コミュニケーション力のアピールにもなります。

【活かせる知識・技術】表形式でわかりやすく

採用担当者がスキルを素早く把握するためのセクションです。検索性を意識し、表形式で簡潔にまとめましょう。

【書き方の例】

具体的な内容・使用ツール経験年数
設計分野自動車内装部品(インパネ、コンソール)、小型家電筐体8年
担当工程構想設計、基本設計、詳細設計、試作評価8年
使用CADCATIA V5, SolidWorks5年
知識・素材樹脂成形、板金加工、幾何公差、材料力学8年

CADや解析ツールは、企業によって環境が異なるため、可能な限りバージョンまで明記するのがポイントです。

【自己PR】実績以外の「人間味」をプラス

自己PRでは、仕事への姿勢や価値観を伝えます。課題解決力、マネジメント力、向学心などから強みを一つ選び、具体的に掘り下げましょう。

「マネジメント力」の自己PRの書き方例】

私は、技術力の向上はチーム全体の底上げによって実現すると考えています。直近3年間はチームリーダーとして若手設計者3名の育成を担当。「設計意図が製造現場に伝わらない」という課題に対し、チェックリストを整備し教育ツールとして活用しました。
その結果、図面作成のミスの発生率が低減し、若手メンバーが自立して設計を進められる体制を構築できました。入社後もプレイヤーとして成果を出しながら、チーム全体の技術力向上に貢献したいと考えています。

【「向学心」の自己PRの書き方例】

設計業務におけるシミュレーション重要性の高まりを受け、自発的に熱流体解析の習得に取り組みました。外部研修と独学を併用し、放熱設計の解析精度を向上。その結果、試作回数を従来の3回から1回に削減し、開発リードタイムの短縮に貢献しました。
常に最新技術をキャッチアップし、業務効率と製品性能の向上につなげる姿勢を、貴社でも発揮していきます。

まとめ|トランスコスモスでは機械設計エンジニアを積極採用中

機械設計エンジニアの職務経歴書では、次のポイントを確認しましょう。

  • 職務要約で専門領域が一目で伝わるか
  • 使用CADや解析ツールのソフト名やバージョンが明記されているか
  • 担当工程・役割が具体的か
  • 成果が数値で表現されているか

トランスコスモスのBPOサービスでは、知識や技術の幅を広げたい機械設計エンジニアを積極的に採用しています。多様なお客様企業の課題に向き合いながら、最新技術に触れられる環境です。最新の求人情報は、トランスコスモスBPOサービスの採用サイトをご覧ください。


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