何ができれば評価が上がる?システムエンジニア・インフラエンジニアの年収事情2025

IT業界は技術革新のスピードが速く、システムエンジニアやインフラエンジニアの評価基準もめまぐるしく変化しています。高度化する専門性に対応し、世の中のニーズを先取りしてスキルを磨くことが、年収アップへの近道です。慢性的な人材不足もあり、適切な方向でキャリアを積めば、伸びしろは大きいといえます。

この記事では、エンジニアの年収相場と、年収アップに向けた具体的なキャリアアップの方法を解説します。

システムエンジニア・インフラエンジニアの年収相場

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、「ソフトウェア作成者」の平均年収は約576万円、「システムコンサルタント・設計者」は約782万円です。また、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)によると、システムエンジニア(基盤システム)は約752万円、システムエンジニア(組込み、IoT)は約574万円となっています。

企業規模による差はあるものの、システムエンジニア・インフラエンジニアの平均年収は、おおむね600〜700万円前後です。2024年の民間給与平均(460万円/正社員530万円)と比べても、高水準と言えます(*1)。

年齢別に見ると、20代で300〜400万円、30代で500〜600万円、40代以降で600万円以上と、段階的に年収が上昇しています。エンジニアは個人のスキル差が大きい職種でもあるため、経験・技術次第で700万円以上をめざすことも十分可能です。

(*1)出典:国税庁|標本調査結果|民間給与実態統計調査結果

システムエンジニア・インフラエンジニアが年収を上げるためのステップ

AIやクラウド技術の発展に伴い、エンジニアに求められる専門性もより高度化しています。ここでは、システムエンジニア・インフラエンジニアの年収アップにつながる取り組みを紹介します。

 AIなどの先端技術を学ぶ

AI(人工知能)、機械学習、データサイエンスは、事業競争力強化のために多くの企業が注力する領域です。AIエンジニアの平均年収は約628万円(*2)と突出して高くはないものの、まだ新しい分野のため専門人材が少なく、今後も高い需要が見込まれます。実績やスキル次第では、年収800万円以上もめざせるでしょう。

AIエンジニアとなるには、PythonやSQLなどの開発・データベース言語への理解が必須です。また、統計学の知識や英語論文の読解力、医療や金融など特定分野の知見なども求められるため、幅広い領域にまたがる学習が不可欠です。

(*2)出典:職業情報提供サイト(job tag)|AIエンジニア – 職業詳細

 プロジェクトマネジメントに挑戦する

マネジメント職へのキャリアアップは、年収アップにつながります。2024年の調査では、IT・通信業界のプロジェクトマネージャーの平均年収は693万円で、40代以降では800万円を超えることも珍しくありません。一般的なシステムエンジニア・インフラエンジニアと比べると、200万円前後の差があります(*3)。

進捗・品質・コスト管理に加え、顧客折衝や契約交渉の経験を積むことで、大規模案件を任されるようになり、年収も上がっていくでしょう。PMPやITストラテジストといった資格取得も、年収交渉や役職昇進に直結します。

(*3)出典:求人情報・転職サイトdoda(デューダ)|年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】

 クラウドなどニーズが高い技術を習得する

AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などのクラウドサービスは、企業のITインフラの主流になりつつあります。クラウド設計・構築・運用・保守を担うエンジニアの需要は高く、現状でも供給が追いついていない売り手市場です。セキュリティやコスト最適化、ハイブリッドクラウド運用の知識を持つと、さらにチャンスが広がります。

年収アップをめざすなら、企業からの評価が高いAWS認定資格や、Azure Solutions Architect Expertなどの取得に挑戦するのもおすすめです。

 対応領域が広いフルスタックエンジニアをめざす

フルスタックエンジニアとは、フロントエンドからバックエンド、データベース、インフラまで、幅広い領域に対応できる技術者を指します。プロジェクト全体への理解度が深く、少人数チームでも大きな成果を出せるため、スタートアップ企業やベンチャー企業で特に重宝される職種です。

フルスタックエンジニアは多領域で通用する技術力があるため、マネージャー的ポジションを任されるケースも少なくありません。複数のプログラミング言語やフレームワークに精通するなど、専門性を深化させることでさらなる年収アップも期待できます。

トランスコスモスのBPO事業ではエンジニアのキャリア形成をサポート

AIやクラウドなどの最新技術を取り入れたデジタルBPOを展開するトランスコスモスBPO事業では、システムエンジニア・インフラエンジニアのキャリア形成をサポートしています。

大手企業や官公庁案件をはじめとする多様なプロジェクトへの参画を通じて、要件定義から運用保守まで幅広いフェーズを経験できます。エンジニアとしての専門性を深めつつ、将来的にはプロジェクトマネージャーや責任者、フルスタックエンジニアなど、さまざまなキャリアパスを選択することが可能です。

「さまざまな案件で技術力を高めたい」「マネージャーへのキャリアアップもめざしたい」というエンジニアは、ぜひトランスコスモスBPOの採用サイトをご覧ください。

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