「事務職の平均年収2025」~経験・職種・役職・企業規模でこんなに変わる!

事務職とひとことでいっても、組織のなかでの役割や業務範囲はさまざまです。この記事では、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」による最新データをもとに、事務職の平均年収や企業規模・職種・役職などによる年収の違いをわかりやすく解説します。

さらに、事務職が年収アップをめざす際の重要なポイントと、トランスコスモスのBPO事業で身に付くスキルやキャリアアップのチャンスについても紹介します。転職を検討している人、新たなステージやキャリアに興味がある人は、ぜひ最後までご一読ください。

1. 【2025年】事務職の平均年収は?

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、事務職(事務従事者)の平均年収は、約485万円です。

【企業規模別】事務職(事務従事者)の平均年収

企業規模10人以上10~99人100~999人1,000人以上
平均年収*約485万円約413万円約466万円約548万円

*「令和6年賃金構造基本統計調査」より、所定内給与額と年間賞与その他特別給与額から算出

規模別に見ると、1,000人以上の大企業は、平均年収を大きく上回る水準となっています。賞与額にも明確な差があり、99人以下の企業では約69万円のところ、1,000人以上では約124万円と約2倍です。つまり、企業規模が大きくなるほど、給与水準・賞与水準ともに高くなる傾向が見られます。

2. 職種別の事務職の平均年収の違い

次に、事務職の職種の平均年収を見てみましょう。

【職種別】事務職の平均年収

職種平均年収*(10人以上)平均年収*(1,000人以上)
受付・案内事務約338万円約361万円
電話応接事務約372万円約349万円
その他一般事務約453万円約506万円
庶務・人事事務約480万円約532万円
会計事務約482万円約544万円
営業・販売事務約484万円約541万円
総合事務約496万円約582万円
企画事務約654万円約737万円

*「令和6年賃金構造基本統計調査」より、所定内給与額と年間賞与その他特別給与額から算出

同じ事務職でも、職種による差は最大で約200万円以上。受付や電話応対などの一般的な事務に比べて、営業・企画・会計など専門性の高い職種は年収が高い傾向です。特に、企画事務は、データ分析・プロジェクト管理・調整力など多岐にわたる業務が求められ、年収700万円を超えるケースもあります。

さらに注目したいのが、大企業ほど事務職の昇給率も高い点です。大手企業では職種ごとにキャリアパスが明確に示されており、成果や専門スキルに応じて昇進・昇給のチャンスがしっかり用意されていることが、その理由と考えられます。

3. 事務職の年収アップに重要な2つのポイント

「どの企業・どの職種で、どんな働き方をするか」で、事務職の年収は大きく変わります。事務職が年収アップをめざすには、次の2つの視点が重要になります。

①めざすキャリアを明確にすること

事務職といっても、経理・人事・総務・企画など、キャリアの方向性はさまざまです。「数字を扱うのが得意だから会計や経理」、「人と関わるのが得意だから人事」など、自分の強みを活かして専門分野を選ぶことでキャリアアップの道も開かれます。さらに、プロジェクトの推進やチームのまとめ役といったマネジメントも意識すると、年収アップにつながります。

②資格・知識・スキルを積極的に身に付けること

今の事務職に求められているのは、ルーティンワークをこなすのではなく、業務改革や効率化に貢献できるスキルです。ExcelのマクロやRPA、クラウドサービスの活用など、業務効率化・DX推進に直結するスキルを持つ人材は、現場で重宝されます。主体的に学び、業務改善提案や後輩育成などにも積極的に関わることで、周囲から頼られる事務職へと成長できます。

4. トランスコスモスのBPOサービスで身につく知識・スキル

トランスコスモスのBPOサービスでは、多様な業界・業種のお客様企業において、経理・人事・総務などのバックオフィス業務を包括的に支援しています。業務フローの分析や効率化・自動化を通じて実務スキルを磨きつつ、主体的に業務改善を推進できる事務職へと成長できる環境です。

●人事・総務・経理などの専門知識を養える

「コーポレートバックオフィストランスフォーメーション本部」では、経理・人事・調達/購買など多様なプロジェクトを組成し、組織課題の解決や業務改革を支援しています。経理なら、日次処理から決算対応までトータルに対応。人事なら給与計算や勤怠管理などを担いながら、実践的なスキルを磨くことが可能です。

「ビジネススマートソーシングサービス本部」では、書類の受付から審査、問い合わせまで、各種申請やキャンペーン事務局のプロセスを請け負っています。保険・金融業界や官公庁・自治体関連の業務知識や経験のある方は、自分のスキルを活かしながらさらなるスキルアップがめざせます。

●多様な企業を経験し、応用力が身につく

トランスコスモスのBPOサービスは、さまざまな業界のお客様企業のプロジェクトに携われるため、経験の幅を広げることができます。業界や企業特有の課題に対して、最適な改善策を検討する中で、実務スキルやマネジメントのノウハウと問題解決力が養われます。

●IT・デジタルスキルに強くなる

トランスコスモスのBPOサービスでは、BPOの業務とデジタル技術を組み合わせて業務最適化とDXを推進しています。クラウド、ERP、RPAツール、Excel VBAなど、業務効率化に直結するITスキルを実務の中で学べるのも特徴のひとつです。

一般事務からのスタートでも、経理や人事などの業務理解を深め、法律やITツールなどに関する知識・スキルを高められれば、キャリアアップの道が見えてきます。

トランスコスモスのBPOサービスは、さまざまな領域の専門性とデジタルスキルを兼ね備えた事務職をめざすことができ、マネジメント人材として活躍するキャリアもめざせます。仕事内容や求人の詳細については、BPOサービスの採用サイトをご覧ください。