「事務職の平均年収2025」~経験・職種・役職・企業規模でこんなに変わる!

「事務職は安定しているけど、年収は上がりにくい」「将来性が高いとはいえない」というイメージがある人が少なくないようです。しかし実際には、事務職といっても担当領域や役職、企業規模などによって年収に大きな差があり、キャリアの選択肢次第で収入を伸ばすことも十分に可能です。

この記事では、事務職の平均年収をわかりやすく整理するとともに、年収アップにつながるキャリア設計やスキル習得のポイントを解説します。事務職としての将来の働き方や収入に悩んでいる人は、キャリアプランを見直すヒントとしてご活用ください。

2025年・事務職の平均年収は?

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、事務職(事務従事者)の平均年収は、400〜500万円です。一見すると安定しているように感じられますが、実際には企業規模や職種、経験年数によって大きな差があります。

ここからは、企業規模別・職種別・経験年数別に、事務職の平均年収を見ていきましょう。

【企業規模別】規模によって約160万円の差

事務職の年収は、企業規模が大きいほど高くなる傾向があります。

企業規模全体(10人以上)10~99人100~999人1,000人以上
平均年収約510万円約424万円約478万円約584万円

平均年収は厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」より、「(所定内給与額×12)+(年間賞与その他特別給与額)」にて算出

企業規模全体で見た平均年収は、約510万円です。規模別では、1,000人以上の大企業が最も高く、特に賞与額においては、99人以下の企業と比べて約2倍、70万円近い差が見られます。

さらに大企業では、住宅手当や退職金制度、家族手当などの福利厚生も充実しており、実質的な生活水準の差は年収以上に広がる可能性があります。こうしたことからも、企業規模が大きいほど、給与・賞与ともに高い水準になりやすいといえるでしょう。

【職種別】専門性が高いほど年収も上昇

同じ事務職でも、担当する領域によって年収には大きな差があります。

全体(企業規模10人以上)企業規模1,000人以上
受付・案内事務約336万円約321万円
電話応接事務約374万円約349万円
その他一般事務約497万円約559万円
庶務・人事事務約497万円約565万円
会計事務約486万円約546万円
営業・販売事務約494万円約535万円
総合事務約510万円約607万円
企画事務約695万円約795万円

平均年収は厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」より、「(所定内給与額×12)+(年間賞与その他特別給与額)」にて算出

受付や電話応対などの定型業務が中心の職種は、企業規模に関わらず年収が伸びにくい傾向があります。さほどスキルを要しない仕事であり、業務の成果が売上やコスト削減といった企業業績に直結しにくいからです。

一方、企画事務が大企業で800万円近くに達しているのは、経営や事業の意思決定のサポートやプロジェクト管理など、コンサルティングに近い役割を担っているからでしょう。企業規模が大きいほど、高度なスキルを持つ人材に対して高い給与を支払う傾向があるといえます。

【経験年数別】年功序列の傾向が強い

事務職の賃金体系には、依然として年功序列型の性質が強く残っています。

経験年数平均年収
全体約510万円
0年約393万円
1~4年約451万円
5~9年約477万円
10~14年約501万円
15年以上約599万円

平均年収は厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」より、「(所定内給与額×12)+(年間賞与その他特別給与額)」にて算出

年収が500万円を超えるには、「経験年数10年以上」がひとつの目安となります。長期的には安定して昇給する一方で、短期間で大きく年収を伸ばすのは難しい職種ともいえそうです。特に中小企業では、一定の年数で昇給が頭打ちになるケースも少なくありません。

事務職の年収アップに重要なポイント

「どの企業・どの職種で、どんな働き方をするか」によって、事務職の年収は大きく変わります。年収アップをめざすには、ただ業務をこなすのではなく、「価値を生み出す事務職」へとシフトしていくという視点が大切です。

めざすキャリアを明確にする

事務職と一口にいっても、経理・人事・総務・営業事務・企画など、その役割は多岐にわたります。企業や組織によって求められるスキルや評価基準が異なるため、「なんとなく続ける」のではなく、「どの分野で価値を発揮するのか」を明確にすることが重要です。

たとえば、数字に強い人は経理や財務領域で専門性を高めやすく、コミュニケーションが得意な人は、人事や採用、労務管理といった分野で強みを発揮できます。さらに近年では、営業部門と連携して売上管理や分析を担う「営業企画寄りの事務」など、よりビジネスに近いポジションも増えています。

将来的には実務担当にとどまらず、プロジェクト推進や業務改善のリーダー、チームマネジメントといった役割を担うことで、キャリアの幅は大きく広がります。役職に就くことで年収レンジも一段上がるため、数年後を見据えたキャリアプランの設計が必要になります。

資格・知識・スキルを身につける

現在の事務職には、ルーティンワークの正確さだけでなく、「いかに業務を効率化し、付加価値を生み出せるか」が求められています。

今後のキャリアを考えるうえで、特に重要なのがデジタルスキルです。RPAツールを用いた定型業務の自動化や、クラウドシステム(会計ソフト・人事システム・SaaSなど)の運用スキルなどは、DX時代において大きな強みとなります。

加えて、専門分野に応じた知識の習得も欠かせません。たとえば、経理であれば会計知識や簿記、人事であれば労務関連の法知識を身につけ、それらをデジタルスキルと組み合わせて活用することで、業務の質を高めながら年収アップにつなげることができます。

重要なのは、学んだスキルを実務に落とし込む力です。業務改善の提案や、作業時間削減といった成果を可視化することで、評価に直結しやすくなります。さらに、後輩育成やナレッジ共有に関わることで組織への貢献度も高まり、昇給や昇格のチャンスが広がります。

年収が上がる会社・働き方を選ぶ

事務職では、同じ仕事内容でも、企業規模や業界、ビジネスモデルによって給与水準が大きく異なります。

一般的に、IT企業やコンサルティング企業、成長中のスタートアップなどでは、バックオフィスであっても高度なスキルが求められる分、年収水準も高い傾向があります。業務範囲が広く裁量の大きい環境では成果が評価されやすく、昇給スピードが速いという特徴があるともいえるでしょう。

一方で、年功序列の色合いが強い企業では、成果を上げても短期的な年収アップにつながりにくいケースもあります。そのため、「今の環境でスキルを磨くべきか」「より評価される環境へ移るべきか」といった視点でキャリアを見直す必要があります。

さらに、リモートワークやフレックスタイムなど柔軟な働き方が可能な企業を選ぶことで、学習や自己投資の時間を確保しやすくなります。結果として中長期的な収入アップにつながる可能性もあり、心身ともに安定した状態でキャリアを築ける環境選びが重要です。

トランスコスモスのバックオフィスBPOとは

トランスコスモスのBPOサービスは、最新のテクノロジーと高度な運用ノウハウを掛け合わせ、お客様企業の経営基盤の強化を支援しています。

既存の業務フローを徹底的に分析し、「無理・無駄」を排除した最適な業務プロセスをゼロから構築。データ化やRPA、AIといったテクノロジーを活用し、効率的で再現性の高い業務フローを実現しています。

プロジェクトに参画する事務職は、作業担当にとどまらず、業務が円滑に回る仕組みを管理・改善するエンジニアリング視点を持った事務職として活躍しています。金融・自治体・製造・物流・建築など、業界や目的ごとに専門部門が分かれており、これまでの経験を活かしながらキャリアアップが可能です。

実務経験を積んだ後は、チームリーダーや責任者、プロジェクトマネージャーへとステップアップできるキャリアパスが用意されています。

トランスコスモスBPOで身につくスキル・知識

トランスコスモスのBPOサービスでは、基礎業務を経験した後、さまざまなお客様企業のプロジェクトに携わることで、専門性と実務力を段階的に高めていくことができます。

人事・総務・経理などの専門知識

「コーポレートバックオフィストランスフォーメーション本部」では、経理・人事・調達/購買といったバックオフィス業務をワンストップで提供しています。経理領域では、伝票処理や仕訳などの日次業務から、月次・年次決算まで幅広く関わることができ、実務を通じて専門性を着実に高めることが可能です。

人事領域においても、給与計算や勤怠管理、社会保険手続きなど、企業運営の根幹を支える業務に携わることで、実践的かつ汎用性の高いスキルを習得できます。

また「ビジネススマートソーシングサービス本部」では、申請書類の受付・審査・問い合わせ対応などの事務局運営を担い、保険・金融や官公庁・自治体関連のプロジェクトを通じて、専門分野の知識と経験を深められます。

最新のIT・デジタルスキル

トランスコスモスでは、BPO業務とデジタル技術を融合させることで、業務の最適化とDX推進を実現しています。そのため、クラウドシステムやERPの操作、RPAツールを活用した業務自動化、Excel VBAによる効率化など、バックオフィス業務に直結するスキルを実務の中で習得することが可能です。

すでにマクロやDXの知見を持つ人は、そのスキルを活かし、さまざまなお客様企業の課題解決に貢献できます。バックオフィスの自動化はあらゆる業界で共通のテーマとなっており、自身の技術を幅広い領域で発揮できる点も大きな魅力です。

汎用性の高い実践力とマネジメントスキル

トランスコスモスのBPOサービスでは、多様な業界・企業のプロジェクトに携わることができるため、汎用的な実務力と応用力が身につきます。

プロジェクトは、業務をこなすのではなく、「どのように業務を構築するか」という視点からスタートします。業務効率化やコスト削減といった課題に向き合い、課題発見から改善提案、実行までを一貫して経験することで、実践的な問題解決力が養われます。

経験を重ねることで、チームの進行管理や品質管理、メンバー育成といったマネジメント業務を担う機会も増えていきます。業務全体を俯瞰しながら、改善をリードする役割へとステップアップしていくことが可能です。

まとめ

事務職でキャリアアップを実現するには、「作業をこなす人」から「価値を生み出す人」へと意識を変えることが重要です。専門分野を明確にし、経理・人事などの知識を深めるとともに、ITスキルや業務改善力を磨くことで、市場価値は大きく高まります。

また、成長できる環境や企業を選ぶ視点も欠かせません。継続的な学習と挑戦を重ねられる環境に身を置くことで、中長期的な年収アップとキャリア形成を実現できます。

トランスコスモスのBPOサービスでは、「事務のスキルを業務改善に活かしたい」「人材育成やマネジメントに挑戦したい」といった意欲ある人材を歓迎しています。事務職で培ったスキルを活かしながら、多くのお客様企業の課題解決に貢献できる環境です。詳しくは、トランスコスモスのBPOサービスの採用サイトをご覧ください。