DXの加速や生成AIの普及に伴い、多くの企業で高度なIT人材の不足が深刻化しています。エンジニアが市場価値を高めるには、目の前の業務をただこなすだけでなく、ニーズの高い技術を主体的にキャッチアップしていくことが欠かせません。
この記事では、2026年に注目される「システムエンジニアやインフラエンジニアが押さえておきたい技術」について、わかりやすく解説します。
生成AIの定着と「AI・機械学習」の業務組み込み
生成AIは、チャットボットや文書作成だけでなく、問い合わせ対応、設計支援、プログラム開発、データ分析、社内ナレッジ検索など、幅広い業務で活用されるようになりました。今後は、企業の業務プロセスにAIを組み込み、生産性向上や新たな価値創出につなげる取り組みがさらに加速すると考えられています。
エンジニアには、AIモデルや機械学習の基礎知識に加え、企業独自のデータや業務システムと連携させ、安全かつ実用的なAIシステムを構築・運用するスキルが求められます。「AIを活用して業務課題を解決できるエンジニア」の市場価値が、さらに高まっていくでしょう。
クラウドファーストから「クラウドネイティブ」への深化
クラウドサービスは、多くの企業で標準的なIT基盤となりました。現在求められているのは、クラウドを利用するだけでなく、その特性を活かしてシステム全体を設計・運用できる「クラウドネイティブ」の考え方です。
クラウドネイティブとは、クラウド環境を前提に、コンテナやマイクロサービスなどを活用し、変化に強く、拡張性や可用性に優れたシステムを構築・運用する手法です。サービスの迅速なリリースや継続的な改善を実現できることから、多くの企業で採用が進んでいます。
巧妙化するサイバー脅威に対応するセキュリティ
DXやクラウド活用の拡大に伴い、サイバー攻撃や情報漏えいのリスクは年々高まっています。セキュリティエンジニアだけでなく、システムエンジニアやインフラエンジニアにも、セキュリティを考慮したシステム設計・運用の知識が求められる時代です。
近年は、「社内ネットワークなら安全」という従来の考え方から、すべてのアクセスを検証・認証するゼロトラストへと移行が進んでいます。また、システム開発の初期段階からセキュリティ対策を組み込むDevSecOpsの考え方も普及し、安全性を前提とした開発が標準になりつつあります。
脆弱性対策やアクセス制御、認証・認可の設計など、セキュリティを意識したシステム設計・運用ができることは、エンジニアが市場価値を高めるうえで大きな強みとなるでしょう。
ビジネスの意思決定を支えるデータエンジニアリング
AI活用やDXを成功させるためには、質の高いデータを活用できる環境が必要です。しかし、多くの企業では、膨大なデータが複数のシステムに分散しており、そのままでは十分に活用できないケースが少なくありません。
そこで重要となるのが、データを収集・加工し、活用しやすい形に整えるデータエンジニアリングです。データ基盤を整備することで、経営判断の高度化や業務改善、新たなサービス開発など、企業全体の競争力向上につながります。
こうしたデータ基盤の設計・構築・運用を担うのが、データエンジニアです。データエンジニアには、PythonやSQLによるプログラミングスキルに加え、クラウド、データベース、データパイプライン、アーキテクチャ設計、データガバナンスなどの知識が求められます。AIやデータ分析を支える基盤を構築できる人材への需要は今後さらに高まり、市場価値の高いエンジニアとして活躍の場が広がるでしょう。
スマートファクトリー/スマートホームを具現化するIoT
製造業のスマートファクトリー化や物流の自動化、スマートホームの普及など、IoTの活用はさまざまな業界へ進んでいます。
IoTは、センサーや機器をインターネットにつなぎ、リアルタイムでデータを収集・活用する技術です。近年は、エッジコンピューティングによる高速処理や、5G・6Gを活用した高速・低遅延通信との連携も進み、より高度なシステムの実現が可能になっています。
IoT分野では、デバイス、ネットワーク、クラウド、AIなど複数の技術を組み合わせてシステム全体を設計・開発する力が求められます。幅広い知識を持ち、IoTシステムを構築・運用できるエンジニアは、製造業や自動車、物流、医療など幅広い分野で高い需要が期待されています。
開発速度を爆発的に向上させる「ローコード/ノーコード開発」
人材不足が続く中、システムをすべてゼロから開発するのではなく、ローコード/ノーコード開発によって、短期間でシステムを構築する企業が増えています。
ローコード/ノーコード開発とは、ソースコードをほとんど書かず、画面上で部品を組み合わせながらアプリケーションを開発する手法です。開発期間を短縮し、業務改善をスピーディーに進められることから、多くの企業で導入が進んでいます。
ここで重要となるのが、業務要件に合わせて最適なツールを選定し、必要に応じてAPI連携や独自開発を組み合わせる設計力です。ローコード/ノーコードと従来の開発を適切に使い分け、品質と開発スピードを両立できるエンジニアをめざしましょう。
まとめ|「市場価値の高いITエンジニア」であり続けるために
ITエンジニアとして活躍し続けるためには、AI、クラウド、セキュリティ、データエンジニアリングなどの最新技術を継続的に学び続けることが欠かせません。
一方で、技術力だけではなく、ビジネス課題を理解し、最適なITソリューションを設計・提案する力も必要です。AIが開発や運用を支援する時代だからこそ、コミュニケーション力や課題解決力、マネジメント力といったヒューマンスキルの重要性が高まっています。
トランスコスモスでは、金融、製造、流通、通信、公共など幅広い業界のお客様企業のDX推進や業務改革を支援しています。AIやクラウドなどの最新テクノロジーを取り入れながら、多様なプロジェクトを経験し、企画・提案から設計、開発、運用改善まで、幅広いスキルを磨ける環境です。
技術力とビジネス視点の両方を磨き、市場価値の高いITエンジニアとして成長したい方は、ぜひトランスコスモスで新たなキャリアに挑戦してみませんか。詳しくは、トランスコスモスの採用サイトをご確認ください。