建築・土木業界では、働き方改革やDX推進が加速し、エンジニアや施工管理の役割も変化しています。今の会社で昇給を待つという選択肢もありますが、より戦略的かつスピーディーに年収を伸ばすには、「市場が求めるスキル」と「評価されるポジション」を見据えた行動が不可欠です。
この記事では、建築・土木業界で働くエンジニア・施工管理職の年収相場を整理したうえで、年収アップに直結する具体的なアクションプランを解説します。
【建築・土木業界】エンジニア・施工管理の最新年収相場
「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、建設業の平均給与は約547万円です。全業種平均の約460万円と比較すると、高い水準にあることがわかります。
| 職種 | 年収 | 特徴 |
| 土木施工管理 | 596万円 | 土木工事の施工計画立案や現場の監督・指導を担います。1級資格保有者であれば年収700万円超も一般的です。 |
| 土木設計技術者 | 596万円 | 調査・計画・設計を担当。技術士(建設部門)や土木施工管理技士などの資格を取得し、設計コンサルタントとして独立・開業する道もあります。 |
| 建築設計技術者 | 641万円 | 建築物の調査・設計を行います。耐震診断や改修、文化財保存分野での需要も拡大しています。 |
建築・土木業界は、資格や経験が年収に反映されやすいのが特徴です。1級資格の取得により大幅な年収アップが期待でき、役職への昇進機会も広がります。大手企業では、管理職クラスで年収1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
年収を自力で引き上げる3つの戦略
建設・土木業界で年収を伸ばすためには、努力だけでなく方向性が重要です。どのスキルが市場で評価されるのかを見極め、戦略的に積み上げていくことが鍵となります。
ニーズが高い技術を習得する
現在、建築・土木業界で特に需要が高いのは、BIM/CIM関連スキルです。3Dモデルを活用し、設計・施工・維持管理までを一気通貫で最適化できる人材は、企業にとって価値の高い存在です。
さらに近年は、国土交通省の推進もあり、ICT施工の活用が急速に広がっています。ICT建機による自動制御施工や、3次元測量データを活用した出来形管理など、デジタル技術を前提とした現場運営が標準化しつつあります。これらの技術を理解し、実務に落とし込める人材は、従来型の施工管理と比べて付加価値が高く評価されるでしょう。
また、ドローン測量や、AIを活用した工程・進捗管理も注目分野です。「現場 × デジタル」という掛け合わせができる人材ほど、年収は伸びやすくなります。
プロジェクトマネジメント(PM)へのシフト
建築・土木業界では、現場の実務担当からマネジメント層へと役割を広げることで、年収アップにつながるケースが多く見られます。プロジェクト全体を統括する立場になれば、責任範囲は格段に広がり、それに比例して報酬レンジも上昇します。
プロジェクトマネジャーには、発注者や協力会社との折衝、社内外の関係者調整、リスクマネジメント、トラブル対応、そしてチームのモチベーション維持まで、広範なマネジメント能力が求められます。現場単位での最適化だけでなく、会社の利益、顧客満足、将来の受注戦略までを視野に入れて意思決定を行うことが重要です。
「人・お金・時間」という経営資源を動かし、クライアントとの信頼関係を築きながらプロジェクトを完遂する経験は、どの企業でも通用するポータブルスキルです。転職市場においても高く評価されます。
資格による給与ベースの底上げ
資格取得は、年収を上げる上で、最も確実性の高い方法の一つです。1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士、一級建築士、技術士といった国家資格は独占業務を伴い、企業経営の根幹に関わる存在です。
資格保有者がいなければ受注できない案件もあるため、企業からの評価は非常に高くなります。多くの企業では、資格手当の支給や昇進要件への組み込みなど、待遇面へ明確に反映させています。
難易度は高いものの、長期的に見れば費用対効果の高い自己投資といえるでしょう。ある程度経験を積んだ20代~30代のうちに1級資格を取得しておくと、その後のキャリアアップの期待値が高まります。
「BPOサービス」で働くというキャリア選択
年収を上げるには経験の幅を広げることが不可欠ですが、一社に在籍していると、関われる案件や役割が限定されるという課題があります。
そこで注目されているのが、BPOサービスというキャリアです。
BPOとは、企業の業務を包括的に受託し、業務効率化やDX推進を支援するサービスです。近年は建設・土木分野でも活用され、設計支援、施工図作成、BIM/CIM実装支援、施工管理業務の一部代行、データ分析や工程最適化支援など、大手ゼネコンや設計事務所の中核業務を担うケースも増えています。
BPO企業は複数の大手企業から案件を受託しているため、大規模再開発やスマートシティ構想など、多様なプロジェクトを経験できます。短期間で幅広いフェーズに携われるため、効率的にスキルと実績を積み上げることが可能です。
また、DX推進を担う立場にあることから、最新のBIMソフトやITツールに触れられる環境が整っています。企業の支援を受けながらスキルを高め、実務で成果を出せる点も大きな魅力です。
まとめ - BPO企業を選ぶチェックポイント
BPO関連企業への転職を検討する際は、次の点を確認しましょう。
- 上流工程に携われるか
- リーダー・マネジャー職への明確なキャリアパスがあるか
- 教育体制や資格取得支援が充実しているか
- DXに取り組み、最新技術に触れられる環境があるか
専門技術とデジタルの双方を磨ける環境を選ぶことで、建築・土木分野における市場価値を高めることができます。
トランスコスモスのBPO事業におけるアーバンソリューションサービス本部では、建築・土木業界に特化したサービスを展開しています。体系的な研修制度と育成プログラムを整備し、将来的にはプロジェクトリーダーやマネジャーとして組織を率いるキャリアも描けます。
建設・土木業界で培った知見を活かし、次のステージへ進みたい方は、ぜひトランスコスモスのBPOサービスの採用サイトを確認してください。