BIM/CIMや生成AIの活用、施工の省力化、技術者の複数現場の兼任などを背景に、建設業界では若手や女性の参入が進んでいます。2024年4月から適用された残業時間の上限規制、いわゆる「建設業の2024年問題」は業界にとって試練であった一方、デジタル化と働き方改革を加速させる契機となりました。
この記事では、建設業界における技術革新の動向と将来性、求められる人物像、そして注目される建設BPOサービスの魅力について解説します。
建設業界で広がるデジタル技術
近年、建設現場では人手不足や長時間労働といった課題を背景に、デジタル技術を活用した生産性向上の取り組みが進んでいます。
BIM/CIMの義務化と活用
BIM/CIMは、建物や構造物の3Dモデルに、材料・コスト・工程といった情報を統合する技術です。設計から施工、維持管理までを一元的に管理できる点が大きな特徴です。
従来は平面図をベースにした打ち合わせが主流でしたが、3Dモデルの活用により、視覚的な情報共有が可能となりました。関係者間の認識ズレを防ぎ、手戻りの削減や品質向上につながっています。
2023年度からは、国土交通省発注の土木業務・工事で、BIM/CIMの原則適用が開始されており、今後さらに普及が進む見込みです*1。
*1)出典:国土交通省|令和5年度BIM/CIM原則適用について
生成AIによる業務の省力化
生成AIの導入により、施工計画書や報告書といった書類作成・管理の自動化が進み、事務作業が大幅に効率化されています。定型フォーマットへの入力や過去データの参照・整理といった業務をAIが担うことで、技術者はより付加価値の高い業務に集中できるようになりました。
さらに、生成AIは過去の災害データや施工実績をもとにリスクを予測し、安全対策を提案するなど、安全管理の高度化にも寄与しています。設計分野においても、条件を入力するだけで配筋図やレイアウト案を生成する技術が登場しており、設計初期の検討スピード向上や意思決定の支援ツールとしての役割を担っています。
施工の自動化・遠隔化
現場では、ロボットによる自動施工やドローン測量の活用が進んでいます。人手に依存していた作業の省力化や、危険を伴う業務の安全性向上が実現しています。
また、ウェアラブルデバイスやネットワークカメラといったデジタル機器を組み合わせることで、技術者がオフィスから複数現場を遠隔管理することも可能になりました。現場の進捗や状況をリアルタイムで把握できるため、迅速な意思決定やトラブル対応にもつながります。
こうした変化により移動時間の削減が進み、労働時間の短縮やワークライフバランスの向上が実現しています。施工管理職など“現場常駐”が前提だった働き方も見直され、より柔軟で持続可能な就業環境へと変化しつつあります。
建設業界の人材ニーズの変化
技術革新の進展に伴い、建設業界が求める人物像も変化しています。これまで重視されてきた体力や経験に加え、デジタルスキルや柔軟な思考が重要視されるようになりました。
若手や女性が活躍できる土壌がある
働き方改革の進展により長時間労働が是正され、リモートワークや柔軟な勤務体制が整いつつあります。重機の遠隔操作やBIMデータの編集など、体力に依存しない業務が増えたことで、女性や若手にとっても働きやすい環境が広がっています。
また、建設業界への新規入職者の層も多様化しており、異業種出身者やデジタル分野に強みを持つ人材の活躍も期待されています。
デジタル技術や適応力で変革を推進する人材
建設業界でDX推進が急務となる一方、現場にはデジタルに不慣れなベテラン技術者も多く、世代間ギャップが課題となっています。
その中で求められるのは、建設の知識とデジタルスキルを併せ持ち、業務効率化を提案できる人材です。現場の課題を理解し、最適な形でデジタルを活用する力を持つ人材が強く望まれています。
加えて、現場・オフィス・クライアントをつなぐ調整役として、データをもとに円滑なコミュニケーションを図る能力も求められます。変化の速い分野だからこそ、継続的に学び続ける柔軟性も不可欠です。
人材×DXで変革を推進する「建設BPO」
DXが進む建設業界で、今注目されているのがBPOサービスです。建設会社の図面作成や積算、データ入力、各種事務業務を外部に委託することで、企業は設計・施工といったコア業務に集中できる体制を構築できます。
BPOベンダーは、業務プロセスそのものを見直し、競争力向上を実現するパートナーです。デジタル技術を活用しながら業務効率化を推進し、建設業界全体の生産性向上や残業削減に貢献しています。
トランスコスモスBPOのアーバンソリューションサービス本部では、建築・土木業界に特化した支援体制を構築し、設計から施工、事務までをワンストップで提供しています。
BPOの仕事の魅力は、特定の現場に縛られず、多様なプロジェクトに関われること。最新のBIMソフトやAIツールに触れる機会も多く、実務を通じてスキルを磨ける環境です。建設とITの双方に関心を持つ人にとって、成長機会の大きい分野といえるでしょう。
トランスコスモスでは、専門性を高めながら長期的にキャリアを築ける環境を整えています。「デジタル技術を活かして成長したい」「安定した環境でキャリアを築きたい」という方は、ぜひトランスコスモスBPOの採用サイトをご覧ください。